1.腐植活性汚泥法

活性汚泥法は1860年代に発見され、微生物を利用して汚泥を浄化する方法として長く、下水処理、農業集落排水処理、有機性排水処理などに使われて、汚水を浄化してきました。しかし、汚水浄化工程からは浄化処理水が得られるのとは別に臭気や汚泥排出が伴うので、そのための環境改善対策が必要となります。

 活性汚泥法に弊社の腐植ペレットを用いたバイオリアクターを付加した腐植活性汚泥法にすると、
  ①処理水の浄化を促進する
  ②処理装置工程から悪臭が発生しなくなる
  ③余剰汚泥の発生量が減少し、汚泥が腐敗しにくくなり、脱水処理が容易になる
  ④脱水処理した余剰汚泥のままで農地還元できる(コンポスト化の別工程が省略できる)
などの効果が得られるので、主目的の汚水の水質浄化を促進させながら、副次効果として臭気除去、汚泥削減なども一括同時処理することができます。

~腐植活性汚泥法の余剰汚泥ゼロの実施例~

 余剰汚泥削減のための設備を特別に設けていない排水処理装置で、11年前に従来活性汚泥法から腐植汚泥法に運転管理を変更したところ、余剰汚泥がなくなり、現在も脱水処理はしていません。
 この施設は、1978年に家畜と畜解体、食肉加工など処理工程からの排水を処理する目的で設けられてから、今日まで30年間運転してきました。初期には隣接する施設からの臭気苦情を浴びながら、約19年間、従来活性汚泥法で余剰汚泥の脱水処理を行ってきました。その後、これまで採用してきた従来活性汚泥法に腐植粉剤を加えた腐植活性汚泥法に切り換えました。その直後から隣接する施設からの臭気苦情はなくなり、処理施設全体の臭気も大きく減少しました。同時にこれまで行ってきた脱水処理の必要はなくなり、以後、現在に至るまで約11年間余剰汚泥の発生はありません。汚泥の脱水なしで汚水浄化を行ってきたわけであります。これにより、脱水機は設置されていますが11年間使用しないで保管されており、今後も脱水機の使用は必要ないので販路を探しています。
 設備変更しないで腐植活性汚泥法に変更しただけで、これまで発生していた余剰汚泥が発生しなくなったのは、疑う余地のない事実であります。この余剰汚泥削減の事実、なぜ汚泥削減ができたのかを理解できるように、既知の技術を組み合わせながら検討を進めてみた5)ところ、余剰汚泥発生量は、腐植活性汚泥法だと従来活性汚泥法の1/15の推定になりました。腐植活性汚泥法では限りなくゼロに近い余剰汚泥発生になるので、脱水処理を必要としません。つまり、ゼロと同じことを意味します。余剰汚泥削減を設備なしの節約型で行えた事実を報告しておきたいと思います。

≪参考資料(お問い合わせ用)≫

  1. エンザイムの腐植について
  2. 腐植リアクターを用いた汚泥の減量化・改質化・無臭化
  3. 養豚一貫経営における排せつ物処理設備の小型化とリサイクル化
  4. 腐植質脱臭法、最新防脱臭技術集成、P385~416、㈱エヌ・ティー・エス(1997)
  5. 腐植活性汚泥法による余剰汚泥削減の実施例
  6. 排水処理装置の余剰汚泥ゼロ実施例の根拠検討/エンザイム資料番号EZTD08G

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